国民年金に付加年金を上乗せして、老後の年金を少しでも増やそうと思っている方も多いのではないでしょうか。

でも、その付加年金にもいくつかのデメリットがあるのです。

「そんなこと知らなかった」、などと後悔しないように、利用する前に、付加年金のデメリットを知っておきましょう!

なお付加年金って何?って方は先にこちらの記事をご覧ください。

国民年金に400円上乗せするだけで老後に受け取る年金を増やす方法!

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国民年金に付加年金を上乗せするときの、デメリットって何?

毎月400円の上乗せという、少額での利用が可能で、お得な制度といわれる付加年金ですが、付加年金にもいくつかのデメリットがあります。

主なデメリットとしては、以下のようなものがあります。

  1. 誰でも加入できない
  2. 追納できない
  3. 受給開始後2年以内に亡くなると損をしてしまう
  4. 国民年金基金に加入している人は、利用できない
  5. インフレに対応していない

国民年金に上乗せする付加年金の、これらの主なデメリットについて、これから順を追って見ていきましょう。

1. 誰でも加入できない

付加年金に加入できるのは、国民年金第1号被保険者任意加入被保険者となっています。

つまり

  • 国民年金第2号被保険者(会社の社会保険に加入している人)
  • 国民年金第3号被保険者(会社の社会保険に加入している夫の扶養に入っている専業主婦や、社会保険に加入していないパートの妻など)

は付加年金の制度を利用することができません。

また、失業中であったり家庭の事情などで、保険料を免除されている人もこの制度を利用することができません。

つまり、満額の国民年金保険料を毎月納めている人だけが、この制度を利用できます。

人生甘くないってことですね(笑)

2. 追納できない

たとえば、去年1年間国民年金保険料を免除されていた人が、お金の余裕も出てきたので、老後の年金を少しでも増やそうと思ったときに、免除されていた時の保険料を後から納めることはできます。

しかしこのとき、国民年金保険料と一緒に付加年金の保険料を納めようと思っても、付加年金については、過去の分を納めることができません。

付加年金の保険料を納めることができるのは、付加年金を申し込んだ月からとなっているからです。

3. 受給開始後2年以内に亡くなると損をしてしまう

付加年金は2年で元が取れる制度として知られていますが、付加年金は老齢基礎年金にくっついているものなので、老齢基礎年金を受け取れなくなると同時に付加年金も受け取れなくなります。

ですので、老齢基礎年金の受給開始後、2年以内に亡くなってしまうと、付加年金も受け取れなくなるので、結果的に損をすることになってしまいます。

4. 国民年金基金に加入している人は、利用できない

老後の年金を増やす制度の一つとして、国民年金基金がありますが、国民年金基金に加入している人は、この付加年金に加入することはできません。

国民年金基金の中には、国民年金の付加年金に相当する部分を含んでいるため、国民年金の付加年金に加入すると、付加年金に二重で加入することになってしまうためです。

ですので、国民年金基金か国民年金の付加年金のどちらか一方を選ばなければなりません。

5. インフレに対応していない

付加年金の年金額は、「200円×付加保険料を納めた月数」と、あらかじめ決められています。

もし、将来インフレが進んで物価が上がったとしても、それと同じように老後に受け取る付加年金の年金額が上がるわけではなく、老後に受け取る付加年金の年金額は変わりません。

ですので、将来物価が上がったときには、付加年金を納めていても、思ったより得をしていないと感じることになるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

デメリットをいくつか紹介してきましたが、納めていて不利になってしまうということはなく、基本的には、長生きすることさえできれば、「2年で元が取れるお得な制度」であることには変わりありません。

国民年金基金よりもずいぶんと少額で利用できますので、これらのデメリットを理解して、付加年金制度を利用するかどうか、考えてみてくださいね。

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