現在納めている年金保険料。
人によって、厚生年金だったり国民年金だったりしますが、果たしていくら貰うことができるのでしょう。
実際に計算しようとしても、ややこしい数字が並んでいて、電卓を叩く気にもなりません。
今回は、比較的簡単な
国民年金の貰える額の計算方法の裏技
を紹介します。
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国民年金の金額を計算するには、制度を理解しないと始まらない。
779,300円×納付月数(免除期間は免除の種類により加算)/480月
国民年金のもらえる金額の計算式はこれです。
と言われても、何のことかさっぱり分かりませんよね?
まず、前提として国民年金の基本を知っておく必要があります。
と言っても、今回は深く制度を理解する必要はありません。
目標としては、「おおざっぱな金額を出せるレベル」で設定したいと思います。
覚える項目は3つです。
- 国民年金は20歳から60歳までの40年間加入。
- 免除制度がある。
- 貰うためには、厚生年金と合わせて10年以上の納付期間が必要
以上です。
え?っと思われるかもしれませんが、国民年金の計算をするだけであれば、知識はこれで十分です。
10年以上の納付期間の条件は、満たしていないと年金を貰うことすらできなくなりますので、注意してください。
それでは、実際に計算しましょう。
国民年金の金額を計算しよう
キチンとした計算方法は、日本年金機構のホームページで確認してください。
生年月日で違いがあるように見えますが、昭和16年4月1日以前に生まれている人は、既に年金を貰っていると思いますので、ここでは省きます。
あくまで、おおざっぱな金額を求めて計算します。
現在(平成29年度)の国民年金の満額は年間779,300円です。
これは20歳から60歳までひと月も未納なく、国民年金、厚生年金を合わせて、480月(40年×12か月)全部掛けた場合に貰える金額です。
免除などが入ってくると、少々ややこしくなるので、免除抜きで考えます。
国民年金は割合計算となります。
480月掛けて779,300円貰える。
779,300円÷480月という計算で1623.5という数字が出ます。
これで、ひと月掛けると1624円増える(面倒なので切り上げます。本来こんな簡単ではありません)ということが導き出せます。
あとは、20歳から60歳までの国民年金、厚生年金の期間を合計して、1624円に掛けてあげます。
これで国民年金の額、いわゆる基礎年金の額を知ることができます。
厚生年金を掛けたことのある人は、これに上乗せがあります。
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やっぱり国民年金は少ししかもらえない
計算結果はいかがでしたか?
やっぱり国民年金のもらえる額は少なかったですよね?
確かにその通りです。
時代遅れの制度になっていますが、元々国民年金を40年間掛けてくるような人は、自営業者ぐらいでした。
自営業者の場合は、自分で「辞めた」と言わない限り、事業収入が途絶えることはありません。
自分で稼ぐ術を持っているということで、設定金額が低くなっています。
現に、平均的なサラリーマンが40年間厚生年金を掛けていると貰える金額は200万をちょっと欠けるくらいと言われます。
これに結婚していて配偶者がいれば、配偶者の年金も加わって世帯年収で300万を超えてきます。
高齢者になると、色んな税制面で優遇されますし、現役で働いている頃よりお金も使わなくなりますので、何とか生活していけると考えられています。
元々、支給対象としている人が違うため、低い金額設定になっているのです。
まとめ
国民年金の金額計算は割合計算となり、とても単純です。
ひと月掛けると1624円増える。
このキーワードを覚えておくと、色々な計算にも応用が効きます。
払った保険料の元を取るには何年かかる?
16490(国民年金の1か月の掛け金)/1624
この計算で、約10年で元が取れることが分かります。
自分の年金額ですので、単純な計算ができるくらいにはなりたいところですし、この計算方法を知っていると、他人にも自慢できますよ。
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