年金には大きく分けると2種類の制度があります。

社会保険(厚生年金)と国民年金です。

現在、政府は働き方改革を推進しており、社会保険への加入が義務付けられる範囲も広がってきました。

パートの人は社会保険に入るべきか、国民年金でいくべきか判断を迫られている方が分かりやすいように、どちらが得なのか説明していきます。

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パートは社会保険(厚生年金)と国民年金はどっちが得となるのか

結論から申しますと、パートでも将来を考えると、社会保険に入ったほうがお得です。

パートの立場で社会保険に入るか、国民年金を掛けるかは制度ができてからの永遠の課題となっています。

なぜ、こんなに悩むことになるのかというと、本人たちの価値観が様々違うからです。

社会保険に入れば、厚生年金を掛けることになりますので、将来の年金額は国民年金を掛けるよりも多くもらえることになります。

加えて、年金だけでなく、健康保険の保障を考えると「傷病手当金」という病気やケガ(労災、通勤災害などを除く)で休んだ時にもらえる給付金を受け取ることができるようになります。

しかし、毎月給料から保険料が天引きされますので、手取りはもちろん少なくなってしまいます。

ここが悩むところです。

パートで社会保険に加入した時のメリット

パートで社会保険に加入した時のメリットを説明します。

まずメリットは、前述のとおり、社会保険(厚生年金)に加入することになりますので、将来の年金額が、国民年金に比べ大幅にアップします。

天引きされる保険料は確かに痛いのですが、貰う年金額は確実にアップします。

これに加えて、社会保険に加入した時の一番の大きなメリットは「傷病手当金」の存在です。

この制度は、私傷病で会社を休んだ時に休業補償がされる制度です。

月給の約6割が保障され、1年6ヶ月貰うことができます。

これは年金制度ではなく、健康保険の制度ですが、社会保険(厚生年金)に加入すると、よほど特殊な場合を除き、健康保険に加入となりますので、傷病手当金を貰うことができるようになります。

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パートで社会保険に加入した時のデメリット

給料から天引きされる額が多くなります。

社会保険に加入すれば、当然保険料が給料から天引きされますので、手取りが少なくなってしまいます。

パート労働者は大半の方が主婦(夫)の方々です。

今までは、配偶者の扶養に入るなりしているかもしれませんので、健康保険も年金も払っていない方だったかもしれません。

しかし、社会保険に加入することにより、自分で払うことになりますので、その分の支出が増えてしまいます。

もちろん、税金も納めなくてはいけなくなりますので、より天引き額が大きくなります。

まとめ

「パートは社会保険に入るとトクなのか」という議論は、結論がありません。

個人個人の置かれている立場によって、トクにもなるし、損にもなりえるからです。

将来の年期額を考え、社会保険(厚生年金)に加入するか、手取りを多くするため、国民年金のままでいるか。

その時々の自分の置かれている立場に応じて、選択していくしかありません。

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